2025年7月 バズったOOH

2025.08.24

事例

2025年7月 バズったOOH

夏まっさかり🌻Cheering AD(チアリング アド)の河原です。みなさん夏休みはどんな“推し活”されてましたか?

コンサートやイベントが多い夏!ありがたいことに、たくさんの応援広告や、応援のぼりのお手伝いをさせていただきました。

今月も、話題をさらった「バズったOOH」たちを、熱量そのままにお届けします。鬼滅が街をジャックし、周年を迎えるビッグタイトルが並び立つ。まさに街全体が“推し活の熱”で彩られた1ヶ月でした。
SNSも現地もざわつかせた「バズったOOH」、まとめて振り返ります。

OOHてなに?

「OOH」とは「Out of Home」の略で、日本語では「屋外広告」と呼ばれます。交通広告や屋外広告など、電車やバスの車内広告、空港や駅構内の広告、車体ラッピング広告、屋外看板などの広告メディアを指します。

皆さんが出していただいてる応援広告やセンイル広告もほとんどがOOHです!

2025年7月バズったOOH

1|無限城、まさかのリアル出現映画「鬼滅の刃」無限城編/JR新宿駅 東口ゲート広告

 

 

推定リポスト:2.4万/いいね:15万

「貴様らがこれから行くのは地獄だ」
そんな強烈な一言とともに、JR新宿駅東口に鬼たちがずらりと並んだ「鬼滅ゲート」広告が話題に。JR新宿駅を映画の舞台の無限城に見立てて、鬼舞辻無惨の作品内でのセリフとともに通行者を見下ろす。

画像
まさに地獄なんよ

しかもこの展開、これだけじゃありません。
渋谷・池袋・地方・果てはサンディエゴのコミコンまで・・・展開規模がまさに“鬼”。

◆ Spotify×鬼滅の刃「渋谷ニ鬼ノ気配アリ」——街中に“鬼の気配”出没中

「陽の光を浴びると身体が崩壊する」という鬼の特性にちなんで、Spotifyと『鬼滅の刃』のコラボキャンペーンでは、7月21日〜27日の夜限定で、渋谷エリアのシャッター広告に鬼のキャラクターが続々登場。

店舗営業時間外にのみ鬼が登場するという仕掛けで、まるで“空気を裂くような”演出に、通行人も思わず二度見!

 

夜の渋谷で“推しを探す”体験型OOH。
広告が街を舞台に“演出する瞬間”という究極のリアル体験、ここにありました。



◆JR池袋駅に「鬼滅WALL」登場!全長約29m 1ヶ月ジャック。駅を出れば屋外ビジョンにも!

 

 

◆ゲームヒノカミ血風譚2「新宿ウォール456プレミアム+」


もはや“バズるOOHの常連枠”として名高いあの場所に、今回もド派手に登場!全長45.6mの超ロングビジョンに流れる映像はまさに圧巻!

 

◆田んぼが炭治郎に!? 圧巻のスケールで話題沸騰!行田市田んぼアート

埼玉・行田市に出現したのは、なんと「田んぼ炭治郎」!
6月に植え付けられた田んぼアートが、7月に見ごろを迎え、SNSでは「完成度高すぎる」「行ってみたい」とバズ状態に。

自然×アニメの異色コラボが見せる、新しい“推し活OOH”のカタチ。今年の夏、行田がアツい!

◆【海外編】アメリカ・サンディエゴ「サンディエゴコミコン」


サンディエゴのアニメイベントでの登壇に合わせビル装飾やラッピングトレイン

街がまるごと舞台装置になる、そんな広告演出に拍手です。
わたくしまだ鬼滅も国宝もまだ見に行けてません。気づいたら「2025年日本の夏」に置いていかれてる感すごいです…。

2|ドアップで撃ち抜かれた ミッフィー展 壁面広告/大丸ミュージアム<神戸>

 

推定リポスト:3,353/いいね:2.7万

白地に黒い×。ただそれだけで、完璧に“ミッフィー”と伝わるミニマルデザイン。ファンからは「壁と記念撮影せずにはいられない」という声多数。
4枚めのミッフィーちゃんの丸いのはお口ですかね?めずらしい。

ミッフィー展は全国各所で実施されており、東京開催の時もかわいくてダイナミックな告知でSNSが賑わいました。

 

 

3|ジャンプ作家、全員集合DRAGON BALL 40周年記念ダブルカバーボックス広告/渋谷駅・新宿駅ほか

 

推定リポスト:2,020/いいね:3,810

鳥山明先生の代表作『DRAGON BALL』の誕生40周年。
それを祝して、ジャンプの人気作家たちがカバーイラストを描き下ろす“本気”コラボ。

渋谷駅や新宿駅の構内にずらっと並んだそのビジュアルは圧巻のひと言。
推し作家を探す楽しさもあり、まさに“ジャンプ愛”に溢れた演出でした。こちらのサイトではすべてのイラストが撮影されておりましたので、豪華なコラボをぜひご覧ください!

ちなみに同時期に新宿では、ドラゴンボール40周年の広告のお隣にはアイドルマスター20周年の広告が掲出され、奇跡の“隣合わせ広告”が話題に。

 

 

アイドルマスターの広告は2週にわたって展開され、1週目は余白を生かした構成。そして2週目には、その余白にプロデューサー(ファン)や関係者からのあたたかいコメントが追加され、まさに「ファンと共に祝う周年広告」の完成形に。

街で“周年”を体感するって、最高じゃないですか?
ジャンルは違えど、“20年・40年を走り続けるコンテンツ”が、同じ場所・同じ時期に広告として並ぶ光景は、ちょっと胸が熱くなりました。

4|かわいい顔で勝負してくるやつ ちいかわパーク オープン告知/JR池袋駅オレンジロード

 

推定リポスト:5,330/いいね:3.5万

ミッフィーと同じく、“お顔ドン!”の構図で話題をさらったのがこちら。ちいかわパークのオープンに合わせた広告。
池袋駅の改札出たところに突如現れる巨大ちいかわフェイス。
“シンプルでかわいい”の正解がここにありました。

5| 社名でざわつかせる企業広告 非破壊検査株式会社 空港カート広告/伊丹空港

 

推定リポスト:1万/いいね:5.2万

「えっ、アニメのタイトルじゃないの!?」とSNSをざわつかせたのがこの一枚。大阪国際空港(伊丹空港)の手荷物カートに現れたのは、「非破壊検査株式会社」という社名と、ポップすぎるビジュアルのギャップが絶妙すぎた…。
非破壊検査とは、超音波・放射線・レーダーなどを用い、対象物を壊すことなく状態を調べる技術。まさに“縁の下の力持ち”的な存在ですが、今回の広告は若年層への認知アップを狙い、「堅苦しくない」「THE企業広告っぽくない」をテーマに制作されたとのこと。

しかもこのデザイン、全6種類もあるというこだわりっぷり。プリキュア風、戦隊ヒーロー風…など、どれも本気すぎるラインナップです。
企業広告の“攻めの一手”、ここにあり。

調査時期:2025年7月1日〜2025年7月31日
調査方法:上記期間内でOOH関連ワード(「駅 広告」「ビジョン」など)を含むX(Twitter)投稿を収集し、投稿ごとにポスト数、いいね数を算出
※本分析は時期により実際の数値との誤差が生じる場合がございます。

「ただ広告がある」じゃなくて、「街のどこかに、推しの気配がする。」
そんな瞬間が、SNSをざわつかせ、現地での“体験”を生んでくれる。
OOHって、広告を超えた“エンタメ”そのものなんじゃないかと思った7月でした!