街全体が広告キャンバス⁉︎ 韓国・ソウルの最新OOH事情を徹底解説
2024.09.26
こんにちは、jeki応援広告事務局のカワハラです。
今日は私の夏休みの話。先月、韓国・ソウルに行ってきました。
実はソウルはOOH(※)天国ってご存知でしたか?
(※)「OOH」とは「Out of Home」の略で、日本語では「屋外広告」と呼ばれます。
しかもOOHを見ると、ソウルのトレンドが丸わかり。今回は、ソウルで見つけた韓国のOOH最新事情をご紹介します。
ソウルの街はOOH天国!そのスケールに圧倒される
まず最初に、ソウルの街に足を踏み入れた瞬間、びっくりするが、街のあちこちにあるデジタルサイネージ。その鮮やかさと設置台数の多さ!
とりあえずTikTokで臨場感を味わってみてください。
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360度どこを見渡してもサイネージだらけだったりするんですよね。さすがアジアの最先端都市。
実は、それには理由があるんです。
屋外広告自由表示区域ってなに?
普通の屋外広告には、場所やサイズに関していろいろな法律の制約があるんですが、この「屋外広告自由表示区域」は特別!
簡単に言うと、広告の規制が緩いエリアなんです。
景観や環境を考慮しながらも、クリエイティブな広告の設置が許されています。もっと自由に、もっと大きく、もっと派手に広告を出していい場所、みたいな感じ。
ニューヨークタイムズスクエアの光景を思い浮かべてみてください。
屋外広告やサイネージがぎっしり掲出されてるニューヨークの代表的なランドマークですが、その名声にふさわしく、なんと年間1億人以上がタイムズスクエアの媒体を探しているそうです。すごい!
韓国もタイムズスクエアを標榜したランドマークを作るために「屋外広告自由表示区域」を指定しています。
ちなみに日本には、韓国のような「屋外広告自由表示区域」に相当する明確な制度は存在しません。
日本の屋外広告は「屋外広告物法」という法律によって規制されており、特に都市景観や安全性を守るために自治体ごとに細かな条例が設けられています。
ソウル・江南エリアのCOEX周辺は見逃せない
K-POP好きなら一度は訪れたことがあるであろう、江南(カンナム)にあるCOEX(コエックス)。COEXは大型商業施設で、ショッピングやエンタメにも最適な場所です。
4年前までは、韓国のアイドル事務所 SMエンタテインメントのミュージアムショップ 「SMTOWN COEX ARTIUM」があったこともあり、地下鉄2号線三成(サムソン)駅はセンイル広告の聖地でした。
ちなみにワタシはSMアーティストが大好きなので渡韓の度に必ず訪れていた聖地だったんです(涙)
COEX周辺は、2016年に第1期「屋外広告自由表示区域」に指定された場所、ということもあり、駅から地上に上がると、ビルの壁一面に広告が並ぶ壮観な光景が広がってます。
規制がゆるいおかげで、自由でクリエイティブな広告が多いのも魅力。
2016年当時、すでに20基のメディアが設置されていましたが、今年1月にはさらに16基の新しいメディアが追加され、よりクリエイティブでダイナミックな広告空間へと進化しています。
韓国エンタメが世界中で人気ということもありますが、街中歩いていてもNetflixの広告は本当に多いっ!COEX周辺だけでも一体いくらNetflix KOREAは広告費を使ってるんだろう?と思うくらい規模感がハンパないです。
今年、新たに明洞観光特区、光化門広場、そして海雲台海水浴場エリアが「屋外広告自由表示区域」に指定されました。これで、ソウルの他、釜山の人気観光スポットでも、さらにダイナミックでクリエイティブな広告が楽しめるようになります。
韓国の屋外広告市場は、なんと2024年には4兆ウォン規模にまで拡大する見込み。
ちなみに、2023年の日本の屋外広告費は2,865億円。この差にはちょっと驚きますよね。
でも、屋外広告の成長は韓国だけの話ではありません。海外でもOOH市場は急成長中で、2027年には世界全体で750億1,000万ドルに達する見込みです。OOH全体がどんどん進化していくのを感じます!
ソウルのOOHは常に進化中!
韓国を訪れる度に、ソウルのOOHには毎回驚かされます。
「屋外広告自由表示区域」は、単なる広告媒体の域を超えて、街のアイコンにまで進化してるんです。都市景観を作り上げ、街そのものを広告のキャンバスにしてしまう。このスケール感、さすがソウル。
ビルに映し出されるデジタルアートのような広告は、まさに「進化し続けるソウル」を感じさせてくれます。
韓国・ソウルを訪れる際は、ぜひOOHにも目を向けて、韓国のトレンドを体感してみてください!